今年も甲子園の時期がやってきました。
猛暑が続くなか、毎日のように熱戦が繰り広げられています。
先日行われた準々決勝、下関国際VS大阪桐蔭の奇跡の大逆転劇が話題になっています。
観客の反応にネット上では賛否も巻き起こっているのだとか。
試合結果とともに注目選手、そして気になる準決勝の見どころを深掘りします。
下関国際VS大阪桐蔭 奇跡の大逆転劇
8/18に行われた準々決勝のカードは下関国際(山口)VS大阪桐蔭(大阪)。
下関国際は4年ぶり3度目の夏の甲子園出場。
大阪桐蔭は2年連続12度目の夏の甲子園出場で春夏連覇を狙う強豪校です。
下馬評では大阪桐蔭に軍配が上がっていましたが、下関国際の大逆転で、準決勝進出を果たします。
下関国際は1-2で迎えた5回オモテに松本のヒットで同点とします。
その後再び1点ビハインドで迎えた9回には、赤瀬と松本の連打で1、2塁にランナーを進めます。
続く仲井が送りバントをすると、打席に立つのは4番の賀谷。大事な場面で期待に応える活躍を見せ、2点を追加し5-4で下関国際が勝利しました。
そしてこの試合では、守備のプレーが冴えわたりました。
エラーで迎えたノーアウト1、2塁のピンチの場面で、キャッチャー仲井がフライをキャッチし、2塁に送球ダブルプレー。
その後1塁にも転送してトリプルプレー。
夏の甲子園でのトリプルプレーは2013年の愛工大名電が聖光学院戦で成功して以来、9年ぶり9度目のこと。
キャッチャーの仲井は、「練習の中で投内連係をやってきた。それがうまく出せたと思います。流れがこっちに来た」と振り返っています。
ピンチの場面でも冷静なプレーと判断力が、ベスト4進出のカギになったのかもしれません。
坂原秀尚監督はこの試合を受け、「なんて言ったらいいか…。よく練習する選手たちで本当に良かった。ここから先は我々の知らない景色。1試合でも多く3年生と試合がしたい」と目に涙を浮かべてインタビューに答えました。
山口県勢の準決勝進出は2005年の宇部商以来で、20日の準決勝で近江(滋賀)と対戦します。
そしてこの土壇場の大逆転劇に、ネットで賛否もあがりました。
「ここまで嫌われるのも珍しい」と思うぐらい大阪桐蔭完全アウェイだな。しかも関西の高校でこれだもんなぁ…。大阪桐蔭の応援席以外、全方向から下関国際に手拍子が送られる状況。#甲子園 #高校野球
— いけざえもん (@yuruikezaemon) August 18, 2022
あの大阪桐蔭の選手達の涙を大人達はどう思ったのだろうか。
僕は8月18日朝から4試合甲子園に試合を見に行っていました。僕が不快感を感じたのは大阪桐蔭対下関国際の試合でした。僕が感じた不快感は高校球児を応戦する観戦者の方々に対するものでした。下関国際の攻撃の際には観客全員が手拍子で応援— まさ (@masa061178) August 19, 2022
このようにネット上では、「大阪桐蔭完全アウェイ」や「高校野球の応援のモラル」を問う声が多くありました。
下関国際の注目選手
注目選手を知れば、次の試合がより面白くなるかもしれません。
プロ注目のピッチャー、エースの古賀康誠投手(3年)は最速147キロの左腕で緩急2種類のスライダーが武器。
打たせて取るピッチングで、守りも固いです。
幼少期から意思を曲げない性格のようで、父親とのキャッチボールで思うように投げられず、父に「もうやめよう」と言われても悔し涙を流しながら、1時間以上投げ続けることもあったのだそう。
目標や意志を貫く姿勢は今でも変わっていないのでしょう。
2018年に夏の甲子園ベスト8を果たした先輩たちに憧れ、下関国際に入学し、そこからメキメキと成長します。
春のセンバツでは準々決勝で出場を逃しただけに、今回のベスト4入りは誰もが喜んだはず。
準決勝のピッチングに注目が集まります。
注目の準決勝!対戦カードは近江(滋賀)
今年の夏の甲子園は、下関国際、近江、聖光学院、仙台育英がベスト4進出を果たしました。
果たして決勝にコマを進めるのはどの高校なのでしょうか。
下関国際VS近江は20日の第2試合(11時30分)開始予定です。
では準決勝に先駆け、近江の注目選手と試合の見どころをおさえておきましょう。
近江の注目選手は、4番・エースの山田陽翔投手(3年)。
最速149キロの速球で、プロ注目の右腕です。
縦のスライダーやツーシームの高速変化球が武器。
スピード以上に、繊細かつ大胆な投球で注目を集めています。
その実力はプロ野球のスカウトも一目置くほどで、上位指名する球団も現れる可能性も。
身長175センチ、体重78キロと投手のなかでは小柄ですが、マウンド上の気迫あふれるピッチングはプロでも通用するのだとか。
地方大会では12奪三振と、気合のこもった投球を見せました。
近江は4大会連続16度目の夏の甲子園出場で、滋賀県勢で初の甲子園制覇を目指します。
準決勝の見どころはやはり両チームのエースでしょう。
どちらも速球が武器で、投手戦をモノにできるかがカギになってきそうです。
チャンスが少ないなか、打線がつながり得点になれば勝利はどちらに転んでもおかしくないでしょう。
熱闘!下関国際の大逆転劇!
優勝候補の大阪桐蔭を下し、見事ベスト4進出を果たした下関国際。
エース古賀の実力もさることながら、固い守りと粘り強さで勝ち取った勝利といえます。
準決勝の相手は、こちらも優勝候補の近江。
プロ注目ピッチャーとの勝負に注目が集まります。
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